土鍋ご飯って何??
答えは簡単です。土鍋でお米を炊く事です。
近頃、若い女性を中心にジワジワと人気が広まっている「土鍋ご飯」。
インターネットのサイトを覗いてみると、土鍋でご飯を炊く方法がたくさん紹介されています。
日本人の主食はお米です。毎日食べるお米だからこそ、美味しいお米を食べたいものですよね。
最近では、お米を炊くことに特化した専用の土鍋なども販売されており、話題となっています。
では、炊飯器を使わずに、土鍋でご飯を炊く理由って一体何なのでしょうか??
それは・・・
土鍋でお米を炊くと、とっても美味しいからです!!
とってもシンプルですね。
とは言え、最新家電の成長も著しく、高性能化されています。
美味しさの追求ですね。
炊飯器で炊くご飯も、侮れない…。
ところがそんな炊飯器もテレビのコマーシャルでは「炊飯器なのに土鍋のような炊き上がりです」というフレーズを目にします。
それって・・・やはり
土鍋でお米を炊くと美味しいからなのではないでしょうか!?
そこで今回は、土鍋炊飯を解析していくとともに、土鍋の炊き方をご紹介していきたいと思います。
美味しい新米が出まわるこの季節、ぜひ皆さんも土鍋炊飯にチャレンジしてみませんか?
それでは始めに超簡単炊き方手順をご紹介
①まずは最大火力でブクブクお米を加熱します。
②5分くらいすると気泡が土鍋上部まで噴き上がってくるので、弱火にして8分放置。
③8分経ったら10〜15分程度蒸らします。
⇒完了です。あっという間に完了です。炊き上がりが早いのも土鍋の特徴ですね。
フタを開けた瞬間に、フワ~と湯気が立ち上がり、ほんのりとした甘い香り、フックラとしたツヤツヤな見た目。
満足感に満たされます。
自分で炊いたご飯は、その美味しさを更に高みへと運んでくれます。お腹も心も満たしてくれる事でしょう。
私たち日本人にとっては「白いご飯」は基本食。
だからこそ、ひと手間かけて、自分で炊き上げ、美味しく味わう……
乙ですよね。今、土鍋炊きがブームになっているのは、そんなところからやってきているのではないでしょうか。私はそう思います。
それではここからはお米を美味しく炊くために出来ることを、徹底的に追求していきたいと思います。
早速ですが、炊飯前の大事なポイントをあげていきます。
手順1.最初の1研ぎが一番大事。
皆様、いつも何気なく普通に洗米していませんか?実は、洗米って最初の一手間が一番大事なんです。
これがお米の美味しさを左右するといっても過言ではありません。
最初の洗米には「キレイなお水」を使用してください。
美味しさを追求する為に、最初だけ、ミネラルウォーターや浄水等の「キレイなお水」を使用してください!!
乾いたお米って、水にふれてしまうと一気に水分を吸収するという特徴があります。
つまり、最初に吸収させる水分が何よりも大事
その為、その水分を良質なものにすることで、美味しさがグッと増します。飛躍的にあがります。
(2回目以降は通常の水分で大丈夫です。)
美味しさを追求するには絶対に外せないですね。
それでは早速「キレイなお水」を使用した状態でお米を研いでいきます。
水はタップリ使用してください。ぬかの臭みがお米に浸透する前に、始めのにごった水はサッと捨てましょう。このぬかを十分に取り除くか否かで、ご飯の味が左右されます。
あとは、流水で簡単に3〜4回洗い流し、一度すすいで終了です。
お米は優しく研ぐのが基本です。あまり強く研がずに、お米の汚れを軽く落とすように水洗いするのがポイント。お米が割れてしまうと、炊き上がりの艶がなくなってしまうので注意してください。
手順2.浸水タイム
炊飯する前にお米に水を吸わせることが大事です。よりおいしく炊きあがるので、省略してはいけま
せん。ここでもミネラルウォーター等の「キレイなお水」を使用してください。
すべては美味しさ追求の為です。
お米のやわらかさは、浸水の時間によって変わります。お好みの固さによって調整してみてください。又、浸水させる時間は季節によって若干異なります。夏より冬の方が浸水するまでに時間がかかります。お米の芯から、タップリと水分を吸わせると炊き上がりが柔らかく、甘みが強くなります。
なので、この作業を抜いてしまうと(洗米してすぐ炊く)芯が残った炊き上がりになってしまいがち。
省略しないでくださいね。
<私は固め派という人におススメ>
・30分浸水での固さ ⇒ やや固め 粘り気 ⇒ 少なめ
・60分浸水での固さ ⇒ 程よい固さ 粘り気 ⇒ 粘り強い
<断然柔らかめ派という人におススメ>
・120分浸水での固さ ⇒ 柔らかめ 粘り気 ⇒ 粘り強い
お米は約120分で水分を100%吸収した状態になります。それ以上の時間浸すととふやけてしまい、風味や食感が損なわれてしまうので注意が必要です。
しかし浸水時間でこんなに違うものなのですね…
手順2.5 新米に一手間加えよう!
いつもならここで炊飯にかかりますが、新米ならではの美味しさ追求する為に、一手間加えます。
浸水させた水を全て捨てます。米をザルにあげます。丁度いい水加減で炊くために、余分な水分は全てよく切りましょう。
お米2合に対して水の量は400~450mlが目安です。自分の食感に合わせてお好みで量を調整してください。
たっぷりと水分を吸収させた新米は、通常の水量よりも少しだけ少なめの水加減で炊くことをおすすめします。
自分の食感に合わせてお好みで量を調整してください。
それではいざ炊飯へ
手順3. 加熱タイム
- 強火で一気に加熱します。
- 沸騰したら(6~7分位)ふたをとり、素早くかき混ぜ、すぐにふたをしめる。
- 吹きこぼれる直前に弱火におとして水分が飛ぶまで待ちます。
…ふたをとる??っえ?
ふたをとっていいの??と思った方。多いのではないでしょうか?
昔からご飯を炊く時には定説があります。
それは「赤子泣いても蓋取るな」
私も小さい時からこのセリフをよく耳にしました…
これって、「鍋でご飯を炊く時は絶対に一度も蓋を開けてはいけない」 ということを意味するものだと思っていましたが。。
それでは何故ふたをあけてはいけないのか?
何故ふたをあける必要があるのか考えていきましょう。
ふたをあけてはいけない理由はズバリ!
温度を下げない為です。
お米の主成分はでんぷんです(約80%)。
でんぷんは炭水化物の一種であり、そのままでは消化できません。
その為、加熱して糊化(α化)して、人間が消化できる形に変化させる必要があります。
※糊化(でんぷんを加熱してのり状にすること)
糊化の条件はこちら⇒「30%以上の水分と95℃以上で15分以上加熱」 。
つまり、お米と炊くという事は
95℃以上の温度で15分以上加熱することによりでんぷんを糊化させる事なんです。
「赤子泣いても蓋取るな」
というのは温度を下げてはいけないという意味だったのですね。納得。
つまりこの事をしっかり守っていれば、加熱中にふたを開けることって実は、それほど問題ではないんですね。
その為、今回ご紹介している火加減の調整方法以外にも、やり方は数多く存在するんです。。
例えば、超簡単、火加減調整ナシで美味しい土鍋ご飯も炊けます。
⇒弱火で20分⇒ほぐす⇒蒸らす
おわりです。たったこれだけ…なんて簡単。
底の部分を焦がさないようにするために弱火で20分間我慢する事が大事なポイントです。
沸騰までに少し時間がかかるので、少しだけ水分が多めに仕上がりますが(でんぷんが溶ける)お好みでトライしてみてください。
では、素早くかき混ぜる理由はなんでしょうか?
それは、お米を均一に加熱し、水を対流させるためです。そうすることでムラの無い炊き上がりになります。素早くというのは、温度を下げたくない為ですね。
では次の手順へ
手順4. ✖混ぜる ⇒ 〇ほぐす
火をとめたら、直にほぐす。
「米粒が潰れないようにしゃもじで切るようにほぐす」
すぐにほぐす理由は、蒸気を飛ばしてしゃきっとさせるためです。
「混ぜる」のではなくて「ほぐす」。
お釜の中で固まっているご飯をふんわりとほぐす。
「混ぜる」とご飯がつぶれてしまうので、つぶさないようにしゃもじで切るように、「ほぐす」
この一手間で味がちがってくるため、けっして怠ってはいけません。
手順5. 蒸らしタイム
10分~15分が目安です。蒸らし過ぎはご飯が固まってしまうので注意が必要です。
充分に蒸らしたご飯は ふっくらとして見た目にも、とってもおいしそうです。
お米に充分な蒸気を吸いこませ、 余分な水分が土鍋の中に残らないようにするためにも
この時、ふたをあけてはいけません。
これこそが真の~赤子泣いても蓋取るなタイム~になります。
実際に土鍋でお米を炊いた人の声を聞くと、ほとんどの人が「美味しい」を実感しているようです。
吸水時間の見切り、炊飯時の加水の見切り、火加減とむらし
全てをクリアして上手に出来た時の土鍋炊きご飯の旨さは炊飯器では決して得られません。
皆様いかがでしたでしょうか?
この方法なら、難しい火加減の調整も一切ナシ! 美味しい土鍋ご飯が炊けちゃいます。
初めての人も、ぜひ土鍋炊きに今日からトライしてみてください。
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