平成30年9月6日、3時7分に発生した北海道胆振東部地震は、震源地に近い厚真町、安平町、むかわ町を始め、胆振地方を中心に甚大な被害をもたらし、一ヵ月以上が経った今も尚、各地にその爪痕を色濃く残しています。(本記事は2018年10月10日に投稿されました。)
最大震度7を記録した大きな地震動によって家屋が倒壊し、山津波は多くの家々を飲み込みました。
そして今も尚、多くの方々が避難所での生活を余儀なくされています。
住む家を失った方々、平和な日常を奪われた方々は、まだまだ多くの支援を必要としています。
今我々に何ができるのか?ということを思った時、ライズ北海道では被災地域の物産や製品の販売を通じて復興を応援して参りたいと考えるに至りました。
復興応援の輪が拡がることを強く願うとともに、皆様の温かいご支援を被災地域へと繋げられる様、努めて参りたいと思いますので、北海道胆振東部地震における被災地域の厳しい状況に対し、ご理解とご協力をお願い申し上げます。
拡がる支援の輪
10月5日、「あづまジンギスカン」で有名な厚真町の「市原精肉店」代表である市原さんに復興に掛ける想いを伺いました。
市原代表ご自身が、同店の商品である「煮込み成吉思汗」を大鍋で煮込み、被災者の方々に提供するなど、非常に精力的な支援活動を続けておられます。
外部からの支援に感謝しながらも、被災地域自らの力で再生したいという想いを実現するため、様々な活動に取り組んでいる市原代表。
一つ一つの言葉の中に厚真町の復興に掛ける熱い想いを感じました。力強く語って頂いた市原代表のインタビューをご覧ください。
インタビューイー:㈲市原精肉店 市原代表
インタビュアー:ライズ北海道 山本
撮影:ライズ北海道 吉本
山本)この度の北海道胆振東部地震は御社そして市原代表にとって、どのようなものだったのでしょうか?
市原代表)震災直後は先行き不透明で今後どのようになっていくのか?という不安も大きかったのですが、今では9割方、平常通りの営業に戻すことができました。現状、復興という意味ではもう一つ進んで、我々の方で被災者の方々を支援できるような形をつくっていきたいと取り組んでいるところです。
山本)まだ震災の爪痕は色濃く残っている状況ですが、市原代表の復興に掛ける想いをお聞かせ下さい。
市原代表)多くのメディア等に厚真町を取り上げて頂いているので、今現在営業できている状況にあることを生かし、町内に還流していくことができればと考えています。
山本)支援の輪はどのように広がっていますか?
市原代表)各方面から厚真町産のものを使いたいというお話を頂いているようです。札幌の方からはお弁当に使用したいというお話、また、現在当社の商品を出して貰っている神戸の飲食店さんからは、野菜なども含めてこの地域のものを流してくれるというお話も頂いています。復興応援という形でお祭りで使いたいというお話も届いているようです。
山本)人の心の温かさを改めて実感しますね。
市原代表)そうですね。さっぽろオータムフェストにも出店しましたが、皆様から「頑張ってね」「大変だったでしょう」という温かいお声掛けを頂き、売上という形でもご支援を頂きました。ただし、そこで売って終わりということでは何も繋がっていかないので、頂いた売上の部分を被災者への支援に回すことができればと考えています。
山本)支援はどのような形でお考えですか?
漠然とした広く浅いものでは無く、例えば土砂崩れで倒壊した農園さん、ここは8年位前に厚真町に移住してきた方ですが、まだ厚真町で頑張るという想いも伺ったので、場所の提供や事業再開の応援という形で支援ができればと考えています。また、それぞれが自ら持っているものを活用して復興に繋がる機会を提供していくことも大切だと思います。我々は販売するチャンネルを持っているので、販路という部分で生産者さんに協力していければと取り組んでいますし、共感の輪を広げていくことが大切だと思っています。
被災地域民であっても自らが支援に取り組み、内外の力を合わせて復興を目指したいというお考えをお持ちの市原代表。ひとりひとりが今、自分に何ができるのか?ということを考え、取り組み、行動する。それが一日も早い復興に繋がっていくものだと感じました。
最後に
この度の震災により被災された方々には心からお見舞い申し上げると共に復興に尽力されている方々の安全なご活躍をお祈りしております。また北海道支援のためにご協力を頂いている皆様には心より御礼申し上げます。