「日本五大都市」と「日本五大都市圏」とは?
人口200万人を抱える日本有数の大都市「札幌」。
正確には平成30年1月1日現在で1,952,348人※ということで、人口別では「東京」「横浜」「大阪」「名古屋」に次ぐ5番目の規模となっています。
◇東京都 13,637,346人
◇横浜市 3,737,845人
◇大阪市 2,702,432人
◇名古屋市 2,288,240人
◇札幌市 1,952,348人(補足)
◇神戸市 1,542,935人
◇福岡市 1,529,040人
◇川崎市 1,488,031人
◇京都市 1,415,775人
◇さいたま市 1,292,016人
◇広島市 1,195,327人
◇仙台市 1,060,545人
(補足.平成30年3月1日現在で世帯数943,785、人口1,962,570人となりました)
※資料:総務省自治行政局住民制度課「住民基本台帳人口要覧」
以上が人口100万人超の都市です。 尚、惜しいことに千葉市が967,832人、北九州市が961,024人ということで、この2都市はあと少しで100万人を超える状況です。
①福岡市>札幌市? ②札幌市>福岡市? 人口が多いのはどっち?
さて、実は私のイメージでは、一般的に「日本五大都市」と呼ばれるのは「東京」「大阪」「名古屋」「福岡」「札幌」の五都市であり、しかもその五都市の人口が単純に多いのだろうと思っていました。
関東、関西、中部、九州、そして北海道の各地域において「核」となるこれらの都市が丁度「人口BEST5」に収まる形で「五大都市」と呼ばれているものだと考えていたのです。
(六大都市というなら、もちろん東北の「核」である「仙台」が入ってくるでしょう)
しかし、蓋をあけて見れば、福岡ではなく横浜が食い込んできており、しかも大阪を凌ぐ2番目!ということで、この度は如何に自分が不勉強なのかということを痛感させられた次第です(恥笑)
よって正解は②でした~!
尚、正式な意味の「五大都市」とは、昭和18年から同31年に亘って「横浜」「大阪」「名古屋」「神戸」「京都」の5市を指すために用いられた総称ということです。
ところでなぜ東京が入っていないのか?端的に申しますと、昭和18年に当時の法律によって「東京府」と「東京市」が廃止され、新たに「東京都」という広域行政機関・基礎的地方公共団体が設置されたことによるものだという理由だそうです。
従って、私が持っていたイメージは「五大都市」でも「人口上位五都市」でもなく「日本五大都市圏」ということになるようです。この定義では、横浜は東京圏に含まれるため登場せず、替わって北九州市を抱える福岡が入ってくることになります。
開拓前の札幌には家が2軒しか建っていなかった?!
さて、今日においては数ある大都市の中で人口第5位、195万人もの大所帯となっている札幌市ですが、その開拓が本格的に始まったのは今を遡ること149年前、明治2年(1869年)のことでした。
国家事業として進められた大規模な開拓により、現在では多くの高層ビルが立ち並ぶ巨大都市札幌ですが、本格的な開拓が開始される前年、明治1年の札幌地図を見てみると
そこに描かれている家はたったの2軒!?
国道36号線に架かる豊平橋付近に豊平川を挟んでポッツ~ンと1軒ずつの計2軒・・・。
驚いたことに、当時札幌に住んでいた倭人はこの2戸7人しか記録されていないということなんです!
数十人の先住民の方々が住んでおられたという話もあるそうですが、何しろ詳しい記録が見つかっていないとのこと。
わずか150年前の札幌の人口がたったの7人(記録上)だったとは・・・。
まったく想像だにしなかった事実を知り、驚愕するばかりです。
先鞭をつけて頂いた2戸「鉄一さん」と「茂八さん」を含めご家族の方々には感謝の念を禁じえません。
2030年には新幹線が繋がるまでになった一大都市「札幌」。
前述の二家族の方々、そして多大な労と熱意を掛けて開拓にご尽力頂いた方々に敬意を表しながら、当ブログ「ライズ北海道」も札幌の更なる発展に向けてしっかりと取り組んで参りたいと思います。
<追記>
豊平川のほとりには札幌の開祖である吉田茂八さんと志村鉄一(鐡一)さんの功績を讃えるため、川を挟んでそれぞれの石碑が建立されています。
明治1年当時とは大きく様変わりした景色ですが、石碑の前に立って豊平川を望んだ際、全てはここから始まったんだなという非常に感慨深い想いを感じると共に、148年という永い時を超えて札幌の発展を願う共通の想いが繋がったような気がしました。
東北以北最大の歓楽街「すすきの」から程近い(700~800m)ところですので、是非お立ち寄り頂き、札幌が「始まった場所」をご覧頂ければ幸いです。
<photo|札幌開祖 吉田茂八碑>
<photo|札幌開祖 志村鐡一碑>
札幌開祖の碑|住所・地図・アクセス
「すすきのビル(ニッカの看板が有名)」からそれぞれ徒歩12分・14分。